坪単価のしくみ@ 坪単価の計算方法は?
住宅の広告等でよく見かける「坪単価」という言葉。一見価格を比較するのに便利な指標のようですが、その意味を間違えて捉えてしまうと大きな落とし穴にはまってしまうかもしれません。
■「坪単価」の基本的な計算式は?
本体価格(円) ÷ 延床面積(坪) = 坪単価(円/坪)
例えば、本体価格が1820万円で、延床面積が35坪だとすると、
上記の式に当て込めると坪単価=52万円/坪となります。
■延床面積で割らない場合もある
坪単価を算出する分母には、「延床面積」を用いる場合と
「施工床面積」と呼ばれる面積で割る場合もあります。
・延床面積と施工床面積の違い
「延床面積」とは、各階の床面積の合計ですが、
以下の部分の面積は含みません。
一方「施工床面積」は、実際に施工する床面積ということで、
これらを含めて計算します。
ただし、どこまで含めるかという基準は各社独自で定めているので、
注意が必要です。
【延床面積に含まない部分】
・地下室/地上階の延床面積の1/2以下の場合
・ポーチ/十分に外気に開放されている場合
・
車庫/各階床面積(車庫含む)合計の1/5以下の場合。(屋内的用途のないもの)
・吹き抜け
・バルコニー(ベランダ)/外壁面から突出幅が2m以内などの場合
・小屋裏収納/階下の床面積の1/2未満、天井高1.4m以下の場合。
■本体工事に含まれていない「別途工事」にも注意!
同時に「本体価格」には何が含まれ、
何が含まれていないかをチェックする必要があります。
例えばA社の本体価格にはガス工事が含まれているけど、
B社には別途工事となっている等。
以上、「坪単価」と一口に言っても、「本体価格」「床面積」とも基準は各社バラバラ、
そのことを念頭において「坪単価」を理解することが大切です。