地盤について

じばんシリーズA 地盤に係わるリスク

地盤に関わるリスク今回の「じばんシリーズ」では、(地盤に係わるリスク)についてお話をします。
テレビや新聞、折込広告では機能性・快適性・高耐久や交通の便等をキーワードにした宣伝が溢れています。
ところがこれらの宣伝や広告の中では、(地盤に係わるリスク)についてほとんど触れられていないのが実情です。
しかし、土地を取得して住宅を建てることは、生涯最大の事業といって良いでしょう、一度住宅を建ててしまえば建て直したり、移転したりすることは大変難しいのが実情です。新たに土地を取得しようとする場合や、既に所有している土地についてもリスクをチェックしてみることは、重要なことではないでしょうか。

リスクの評価に関連する事項
簡単に入手できる情報を元に、どのようなリスクがあるかについて大まかに予想することができます。

@その土地の地形上の位置
  1.自然地盤の場合・・・山地・丘陵地・台地・扇状地など
  2.人工地盤の場合・・・切土・盛土・埋立地など

Aその土地の空間的な場所・・・河川際・海岸・崖下・崖上・谷底・急傾斜地など

Bその土地の履歴
  1.以前の土地利用・・・水田・畑・荒地・山林・工場・埋立地・防空壕など
  2.造成後の経過時間

まとめると、その土地の「地形」「場所」「履歴」を調べます。その後、専門家に相談したり、必要な調査を実施するかを判断することができます。(新協地水ホームページ:土と水より「住宅地盤」特集)

 

不同沈下に係わる欠陥
日弁連が発表しているデータによると地盤の「不同沈下」に関連する思われる欠陥が多いようです(3割以上)。
欠陥の内容からすると、「亀裂、傾斜建具開閉不良」など地盤に深く係わっています。また、「雨漏り」も建物が沈下して発生する場合も考えられることから地盤との関連性が無いとは言えません。
建設会社等のリスクとして、信用失墜や賠償責任・瑕疵担保責任(10年)が起こります。

欠陥の内容
件数
割合
関連性
雨漏り
259件
18.2%
亀裂(内壁、外壁)
200件
14.0%
傾斜
135件
9.5%
建具開閉不良
100件
7.0%
結露、カビ
93件
6.5%

(日弁連:「欠陥住宅110番」平成10年6月より)

戸建住宅で不同沈下などのトラブルが生じている地盤は、主に次のような地盤条件の場合です。

地盤に関わるリスク

@
A
B
C
D
E
F







内容
古い地盤
(建替え等)
池・沼等へ盛土してできた土地
盛土の厚さが均一
盛土の厚さが大きく異なる土地
切土・盛土宅地
切土宅地
小さな盛土
大きな盛土
建物の不同沈下
×
×
×
基礎コンクリートのヒビ割れ
×
×
宅盤の陥没
×
×
×
×
土留め・擁壁における沈下、ハラミ等の変状
×

(新協地水ホームページ:土と水より「住宅地盤」特集)

×:高い確率で発生する  ○:ごくまれに発生する
△:時々発生する ◎:ほとんど発生しない


その他にも不同沈下の事故例
(出典:平成14年版宅地地盤調査マニュアル (社)全国地質調査業協会連合会編)

■隣接して盛土・重い建築物ができる場合

地盤に関わるリスク

■ゴミ・瓦礫が埋まっている場合

地盤に関わるリスク

■擁壁際の裏込め部に空洞がある場合

地盤に関わるリスク


◆原稿出典◆
ビイック 株式会社
TEL(03)3947−7381、FAX(03)3947−7321
URL:http://www.vic-ltd.co.jp E‐mail:demizu@vic-ltd.co.jp


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